テザリングとは、英語で「つなぐ」「連結する」といった意味を持ちます。スマホをモバイルルーターのように使って、PCやタブレットなどのデバイスをインターネット接続できるのがテザリングです。
しかし、ときどきテザリングが上手く行かないことがあります。この記事では、テザリングが上手くできない主な理由と、それに対する対策方法を紹介します。
パソコンのテザリングができない理由（主な2つ）
テザリングができないとき、その原因は様々です。しかし、一般的に考えられる主な理由を2つ挙げます。
スマホのWi-Fi設定
Wi-Fi接続でのテザリングを利用する場合、スマホのWi-Fi設定がオフになっていることが原因となることがあります。
対策は、スマホの設定からWi-Fiをオンにすることです。具体的には、スマホの「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」または「無線とネットワーク」の項目をタップして、Wi-Fiのスイッチをオンにする操作が必要です。
また、Wi-Fiの接続履歴に不要なネットワークが保存されている場合は、一度そのネットワークを落として操作をして再接続すると、接続が安定することがあります。
Bluetoothのペアリング問題
Bluetooth接続の場合、スマホとパソコンのペアリングがうまく行っていないことが考えられます。
ペアリングの設定を見直し、必要であれば再度ペアリングを試みることが対策となります。
具体的には、スマホとパソコンの両方のBluetooth設定を開き、互いのデバイス名を探してペアリングを試みます。ペアリング時には、表示されるPINコードを確認し、正確に入力する必要があります。
また、Bluetoothの接続距離や障害物にも注意が必要です。近距離で接続を試み、障害物を避ける場所でのペアリングを心掛けると、接続がスムーズに行えます。
パソコンのテザリングの接続種類は？
テザリングの接続方法は一通りではありません。主な接続方法を以下に説明します。
Wi-Fi接続
Wi-Fiを利用してスマートフォンとパソコンを無線接続する方法です。一般的な接続方法であり、複数のデバイスと同時に接続が可能です。Wi-Fi接続のメリットは、高速な通信速度と安定した接続が得られる点です。
特に動画のストリーミングや大容量のデータ転送には向いています。
ただ、デメリットとしては、Wi-Fiの電波が届く範囲内でのみ接続が可能であり、外出先などでは利用できない場合が多いです。また、長時間の接続はスマートフォンのバッテリーを消耗させる可能性があります。
Bluetooth接続
Bluetoothを利用してスマートフォンとパソコンを無線接続する方法です。
消費電力が少ないですが、通信速度はWi-Fiに比べて遅いことがデメリットとなります。
Bluetoothのメリットは、比較的短距離での接続が安定しており、また消費電力が少ないため、バッテリーの持ちが良い点です。特に、ファイルの転送やマウス、キーボードとの接続に適しています。
デメリットとしては、通信速度がWi-Fiよりも劣るため、大容量のデータ転送や動画のストリーミングには向いていないことが挙げられます。また、接続するデバイス間の距離や障害物によっては、接続が不安定になることがあります。
パソコンのテザリング対策は？
テザリングが上手くいかないときの対策方法をいくつか紹介します。
電波の干渉
Wi-FiやBluetoothの電波が他の機器と干渉している場合、接続が不安定になることがあります。この場合、接続する場所を変えるか、他の機器の電波をオフにすることが対策となります。
具体的には、マイクロ波オーブン、無線電話、他のWi-Fiルーターなど、電波を放出する機器が近くにある場合、それらの機器を一時的にオフにして接続を試みるか、物理的に離れた場所で接続を試みると良いでしょう。また、Wi-Fiチャンネルの変更も干渉を避ける方法として効果的です。
セキュリティ設定の確認
接続する端末がスマホのセキュリティ設定に対応していない場合、テザリングができないことがあります。この場合、セキュリティ設定を確認し、必要であれば変更することが対策となります。
例えば、Wi-Fiのセキュリティ設定でWEP暗号化を使用している場合、新しいデバイスではWPA2などの新しい暗号化方式に対応していることが多いため、スマホのセキュリティ設定を見直して変更する必要があります。また、定期的にパスワードを変更することで、不正アクセスを防ぐことも重要です。
まとめ
テザリングは非常に便利な機能ですが、上手くいかないときの原因と対策を知っておくことで、スムーズにインターネット接続を楽しむことができます。この記事で紹介した情報を参考に、テザリングのトラブルを未然に防ぎましょう。
