大人気作品「怪獣8号」について、「大怪獣のあとしまつ」というキーワードでお届けします。映画「大怪獣のあとしまつ」との関係も考察しています。
【怪獣8号】は「大怪獣のあとしまつ」をしていたカフカの出世物語
冒頭は怪獣清掃員だったカフカ
「怪獣8号」の主人公日比野カフカは、作品冒頭では「大怪獣のあとしまつ」をしていました。怪獣と防衛隊がやり合ったあとに、怪獣の死に殻を掃除する仕事です。「危険、汚い、きつい」の3Kまっしぐら。
ただ、それでもある程度は食べていけるサラリーはあるようで。32歳のカフカは、昔は防衛隊になりたいと思っていた夢があり。それを諦めていたところに、市川レノがバイトで入ってきて奮起して、再び夢を追うことに。
カフカは弱いが、あとしまつの経験が生きた
カフカは、怪獣8号に変身したときは、無類の強さを発揮しますが、人間カフカは最弱クラス。防衛隊に補欠合格して、実践に出ますが、開放能力が0％とか1％とかでかなりの足手まといに。
そんな中でも、カフカは、どこかに自分の持ち味を出せることはないか、と、怪獣の「核」の手がかりを見つけます。
これは、仕事で怪獣を掃除していた経験が生きた瞬間です。「でかしたカフカ」とカフカを買っている保科副隊長に褒められたカフカ。
こうして、お笑い枠などと言われていたカフカも活躍の機会を得て、正規隊員になりました。
カフカは、怪獣8号になって、超戦力に
人間カフカは弱いですが、怪獣になったカフカは最強です。コミック4巻で身バレしてしまった怪獣8号を処分するべき、という声が大半を占めるなか。四ノ宮長官は、怪獣8号を味方にして武器にすると宣言します。
そして長官自ら怪獣8号と戦い、カフカが怪獣8号に乗っ取られないか、人間の心を持つのか、パワーはどれくらいか、確かめます。長官は、その後怪獣9号に吸収されて殉職しますが、カフカ＝怪獣8号が、その後大きく活躍して怪獣討伐を目指していきます。
「怪獣8号」は32歳のおじさんが、夢をあきらめないで困難に立ち向かうヒューマンドキュメンタリー物語ともいえるのですね。
「怪獣8号」は映画「大怪獣のあとしまつ」のパクリ疑惑！？
映画「大怪獣のあとしまつ」とは？（ウィキペディアがこちらです！）こちら2022年2月4日公開の映画邦画です。「怪獣8号」は2020年から連載中なので、映画をパクったということは考えにくいです。
怪獣が倒されたあとのしまつをする、まさに「怪獣8号」で日比野カフカが最初にいた怪獣清掃員そのもののセッティングではあります。両方パクリではない、でしょう。
この映画は、怪獣映画のスピンオフ的な感じで、戦いのあとの清掃員に注目しても面白いのではないか、という発想のもとに作られた映画です。奇しくも、最初の「怪獣8号」の設定と同じなので、パクリ？と思われた方もいたかもしれませんね。これは、単なる偶然のようです。
まとめ
32歳のさえない「大怪獣のあとしまつ」清掃員が、夢をあきらめないで出世していく漫画、怪獣8号を一言でいえばこういう感じでしょう。
仕事の経験が怪獣との闘いの中でいきてくるあたりは、なかなかに気持ちいい瞬間でした。映画「大怪獣のあとしまつ」とは設定は同じですが、パクリではないと思います。
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